ライフスタイルを描く。

今回は夫婦二人だけでワシントンDCへ。
子供達を日本に残し、二人で海外まで行っちゃうというクレイジーな夫婦。
そうする理由は色々あるんだけど、子供にとっても、僕ら夫婦にとっても大きなチャレンジ。

ちょうど、アメリカ滞在期間中に小学校で三者面談の予定と重なり、二人とも日本にいないことを子供を通して伝えてみる。
担任の先生も「えっ!あなたの両親は一体何をしてるの?仕事?旅行?」という反応。(きっと子供たちも説明できてないと思う・・・)

そして、自分達の今後のライフスタイルを描きたかったのも、行く理由の一つ。
仕事もプライベートも分けないワークスタイルを選んで数年。
せっかくそんな人生を選んだからには、まずは夫婦という単位での理想を極めたい。
それは地球規模で。

旭川→ワシントンDC

まず、今回のエアは旭川(JAL)→羽田→トロント(エアカナダ)→ワシントンDC。

ロングフライトがさほど苦ではない二人。
トロント(カナダ)経由のほうが、中心部に近いロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港(DCA)への便がある。(ちなみに日本からの直行便はない)
しかも空港からタクシーで10分くらいのホテルなので、着いてからも楽チン(^^)なので、一石二鳥。

到着したカナダは大雪

トロント経由でアメリカ入国するときは、トロントでアメリカの入国審査ができるのも魅力。
NYでのトランジット失敗の経験もあったので、アメリカの入国審査の長蛇の列はできれば避けたい。(登場ゲートから乗るはずの飛行機を見送る時の絶望感はたまらん)

YON/AとYON/Kが我ら。よくわからないが、ここに表示されないと次のステージに進めない。

映画、読書、食事、仕事などで、機内での11時間はあっという間。
トロントは旭川よりも一早く雪景色。乗り継ぎまでの間、空港ではたらく車をずっと観察。除雪車やらバスやら牽引車などが交錯する、こういうのに惹かれるのは男の性かな。

カフェでのメッセージ

のんびり歩いて行ける距離に主要な観光スポットがあり、オサレなカフェもいたるところに。
公園内の心地よいカフェで自分たちの将来像をリアルにイメージ。
すると目の前のブロンド美人から、ポケモンのキーホルダーがチラリ。

(け)お!なんかのキャラ?
(あ)ちょっと、あんた!どこ見てんのよ!

早速、検索してみると「フシギダネ」というポケモンキャラらしい。

このフシギダネをググってみると、「フシギソウ➡︎フシギバナ➡︎メガフシギバナ」と最終進化形をめざしていくキャラクター。

なるほど、今出会えた「フシギダネ」はタネの状態で、ビジネス用語でもよく使われる「シーズ」。
とすれば、ここから具体的に何かをサービスやカタチに昇華させていく、というメッセージだと勝手に受け取る。

ポケモンベースに、自分たちの将来像を語らう。

美術館・博物館巡り

結婚して10年以上たつが、美術館や博物館を一緒にゆっくり回った記憶があまりないことに気づく。互いの感性を高め合うにはとてもよい時間。
夫婦揃って、化石や剥製、絵画などはさほど惹かれない。
アメリカ史(インディアン)にはとても惹かれるという共通点が面白い。

また、スミソニアン系の美術館、博物館の運営資金はアメリカ合衆国連邦政府の財源及び寄付、寄贈、ミュージアムショップ、出版物からの利益で賄われているため、ほとんどの入場料が無料。
相当な維持費だと思うが、そのスケールの大きさにびびる。

魅せ方が上手いのは、さすがエンタメの国。ただ飾るだけではなく、立体感のあるパネル展示や、研究室なんかもガラス張りで、現場のリアルな様子が伺えるので、随所にみられる工夫をみるのも楽しい。

単一民族の日本では感じられない、様々な民族の入り混じっているアメリカ文化を体感。

ナイトミュージアムの舞台、スミソニアン国立自然史博物館
ダイナミックな曲線美、国立アメリカ・インディアン博物館

日本と違い、ほとんどの美術館、博物館で撮影OKなので、ごっつい黒人の警備員を横目に恐る恐るシャッターをきる。(なんかずっと見てるんだもの・・・)

DCはアメリカの中でも珍しく黒人の方が多いらしく、街中を歩くと確かに黒人が多い。
街並みも1ブロック外れただけで、雰囲気が変わるのも面白い。夜になると余計に。(最近このあたりで殺人あったらしいけど^^;)

滞在中は一日平均2万歩で、普段の運動不足を痛感。
旅の後半はレンタサイクルを見つけ大活躍。アプリで停める位置情報を確認しながら、目的地を目指せるので、とても使い勝手良いので、かなりオススメ。

その自転車を使って、早朝の人の少ない時間に出て朝焼けのモニュメントを堪能。子供たちにもライブでリンカーン記念堂から中継。教科書を開きながら、生きた学習を伝える。

「あ!教科書の!」と子たちとライブ配信。
まだ誰もいない、早朝のリンカーン記念堂

文化の違い

食事はいつもアメリカンサイズ。よかったのは、夫婦だと一つのランチボックスなどをシェアして丁度良いものが多く、意外と食費の節約にもなる。

現地の友人宅にもお邪魔した。
リビングのでかさや、ゲストルームが標準装備されているのアメリカの家事情も伺いながら、アメリカの夫婦事情を酒の肴にアメリカ文化を語らう。
「うちの旦那はだったらホントにもう…」というフレーズは世界共通らしい。

日本のほぼビフォーアフターのような住宅リフォーム番組を鑑賞。
家を一旦建て壊す際の家族の悲壮感など全くないところに、この国らしさを感じる。
長年使ったキッチンなどを、ハンマーで笑いながら家族で交代しながらぶち壊す。

逆にモノにも魂があるという日本の文化が、どんなふうに伝わるものか興味がわいた。

旅中も常に子供の心配はしていたので、一般的な親の気持ちくらいはあるらしい。
子の成長を感じられ、さらに海外生活にむけてイメージできた旅だった。

こうやって常に何か挑戦し続けることが、わたし達夫婦の理想のカタチなのかなと。
そのために必要な経済力、人間関係、自由な時間、全てが満たされている状態を目指している。

もう一つの旅の理由「文化をつくる」ことがわたしたちのテーマ。
まずその土地の文化を知り、体感、経験値を深めていく。
そして「文化をつくる」とは、外部構造を変えるのではなく、内部に宿る価値規範をつくろうとするニュアンス。

これからも夫婦で旅を続けていく。

動画は全てiPhoneで完結。GoProも一眼も出番なし(笑)